Adult Children
★「アダルト・チルドレン」




アダルト・チルドレン」とは、




もともとは
「アダルト・チルドレン・オブ・アルコフォリック(ACOA)」という概念で、

アルコール問題家庭で育ち、成人した人のことを言います。

アルコール依存症などの問題を抱える親の下で育った人のことです。

その人が、まだ成長していない子どもだという意味ではありません。



「アダルト・チルドレン・オブ・ディスファンクション・ファミリー(ACOD)」とは、

機能不全家族の中で育ち、成人した人のことを言います。

家庭の不和など、様々な問題を持つ家庭の下で育ち、

家族としての機能を果たしていないような家族の下で育った人のことです。

ACOAの人たちが持っているような特徴を、

機能不全家族の中で育った人たちももっていたことから、ACODという概念ができてきました。








「アダルト・チルドレン」にはこんな人が多いそうです。



@アダルト・チルドレンは
何が正常かを推測する。
Aアダルト・チルドレンは物事を最初から最後まで
やり遂げることが困難である。
Bアダルト・チルドレンは本当のことを言ったほうが楽なときでも
嘘をつく。
Cアダルト・チルドレンは情け容赦なく
自分に批判を下す。
Dアダルト・チルドレンは
楽しむことがなかなかできない
Eアダルト・チルドレンは
真面目すぎる。
Fアダルト・チルドレンは人と
親密な関係を築きにくい。
Gアダルト・チルドレンは自分が
コントロールできない変化に過剰反応する。
Hアダルト・チルドレンは
他人からの肯定や承認を常に求める。
Iアダルト・チルドレンは自分は
他の人たちと違っていると感じる。
Jアダルト・チルドレンは
責任をとりすぎるか、責任をとらなすぎるかどちらかである。
Kアダルト・チルドレンは過剰に
忠実で、たとえ無価値な人間関係であってもそれにしがみつく
Lアダルト・チルドレンは
衝動的である。他の行動が可能であると考えずに一つの行動に突っ走る。そのため、混乱、コントロールの喪失、自己嫌悪を招きやすい。その上、不祥事の後始末に過大なエネルギーを使う。

以上、『アダルト・チルドレン―アルコール問題家族で育った子供たち―』より引用






心理的には、
@
安全感信頼感欠如である「不信」
A愛情希求不全感・被害感である「恨み」
B過度の警戒心感情の否認である「緊張」

を持っています。

自己像(セルフイメージ)が矮小化していることが多いです。



また、心理が安定しないため、
「離人症」「強迫観念・強迫行動」などの自我同一性の障害、
うつ病、恐怖症、パニック発作、PTSD、摂食障害など、様々な症状が現れることがあります。

以上、『知っていますか?アダルト・チルドレン一問一答』より参照







では、このような特徴を持つ「アダルト・チルドレン」を作る機能不全家族とは、

どんな家族のことでしょうか。




機能不全には、
見える機能不全と、見えない機能不全とがあります。※1

共通するのは、
「親と子の欲求充足にまつわる役割の逆転」です。



※1
<見える機能不全>

嗜癖家族・・・嗜癖とは、特定の習慣に極度に没頭することです。

嗜癖家族では、家族の中に共依存の関係があることが多いようです。
共依存の関係とは、一方がなにかに依存するために誰かを必要としており、
他方がその人に頼られることで自分の存在価値を確認するというような関係です。

⇒⇒たとえば、
アルコール依存症で生活のために妻を必要としているの夫と
アルコール依存症の
夫に頼られることで自分の存在価値を確認する妻のような関係です。

⇒⇒おらは、少し前まで依存症の傾向があって、
更に共依存の関係を持っていました。
人に頼られることで、自分の存在を確認していました。
頼ってくれる人に更に頼ることで、全てその人にのしかかっていました。
常に一人で居ることができず、一緒にいないときに感じる
孤独感と恐怖感と不安感に耐えられず、
リストカットをしていました。
その人の問題も全て自分の責任だと思っていました。
その人との関係性を変えること、そして自分に責任を持ち、
のしかからないようにすることで
おらは、共依存の関係から脱出しました。




暴力と虐待・・・身体的虐待、心理的虐待、性的虐待、ネグレクト(遺棄・放置など)





<見えない機能不全>

自己愛家族システム・・・一見良い家族のように見えるが、やはり役割の逆転がある。



















★私のこと。「アダルト・チルドレン」への気づき



「アダルト・チルドレンって知ってる?」

2006年の2月のある日、アダルトチルドレンについて知った。

「親は子どもで、自分が大人になるしかないんだよ。」

そうやって育ってきた人のことを「アダルト・チルドレン」っていうんだ。



私は、それからいろんな本を読んで「アダルト・チルドレン」のことを調べていた。

そのとき、はじめて自分が認められたような気がした

私は普通なんだ。おかしくないんだ。

だって、こうやって本になってるんだから。

普通の人がなってしまうんだと思った。普通だからなってしまうんだ。

環境がおかしかっただけだ。

私は、自分が「アダルト・チルドレン」であると信じた。

ひたすら本を読んで泣いて、自分を慰めた。



私は、いろんな気持ちをHPに載せた。今のことも、過去のことも。

親に対する怒りの気持ちをたくさんぶつけた。

そうやって気持ちを確認して認めることが、私にとっては一番意味のあることだったんだね。

私は怒ることが必要だったんだ。


そのお陰で、やっと親に対する怒りは越えたと思うよ。



その頃は毎日が情緒不安定だった。

特に本を読んだ日は不安定になって、悲しさや寂しさや怒りみたいな負の気持ちが込み上げてきた。

彼氏とも喧嘩ばかりしていた。彼氏に分かってもらいたくて必死だった。

「なんか最近おかしいよ」って言われて、「私は普通になったんだ」と答えた。

「アダルト・チルドレン」について教えてくれた友達とも、連絡が取れなくなった。

それは私がその人に頼っていたからだった。

誰かに分かって貰いたくて必死だった。

相手を巻き込もうとしていた訳じゃないよ、ただ自分の全てを認めてほしくて

相手をコントロール(支配)しようとしていた。

そんなつもりはなかった。

けど、私は支配する、されるっていう依存関係を作ろうとしていたんだね。



2006年3月29日。

とっても大きいものが襲ってきた。

世界が私を見捨てたような感覚。

電車が来て、改札から人が溢れ出てきて、大量の人がザーってこっちに向かってきて

心の中にもそれが押し入ってきたような感覚がした。

怖かった。逃げられない。こっちにくる。もうだめだって思った。

そのとき、人がどんどん私を避けて過ぎていった。

無視されているような、私はここにいるのに、いないように扱われているような。

自分は生きている価値のない人間なんだ・・・・。

実感した。涙が出て止まらなくて、

私が居て良い場所なんてなかった・・・。

頼れる人はいなかった。

携帯のアドレス帳を開いても、こんなに名前がのっているのに電話できる人がいない。

彼氏にも言えなかった。

誰もいないんだって思って、また辛くなった。

居場所を求めて、私は電車に乗った。電車だったら許されるような気がした。

新宿に着いて、私はなにも感じなくて、ぼーっとしてた。JRのホームにいた。

そのとき、メールが来た。

「とても悪い虫の知らせが来たので心配です。電話をください。」

連絡が取れなくなっていた友達だった。私が「アダルト・チルドレン」を知るきっかけになった人。

「誰かリストカットでもしているんじゃないかと不安で。無事であればいいんです。」

泣けてきた。私は、今駅のホームにいることを話した。

友達は電話をくれて、止めてくれて、私は助けられた。

分かってくれる人ができたことが嬉しかった。



「アダルト・チルドレン」について友達から聞いたときに

カウンセリングを受けることを勧められていたけど、

私はカウンセリングに偏見を持っていて、受けようとは思えずにいた。

でも、このことがあってからカウンセリングに通っている。

なんとかしようと思ったからだ。

自分のことを見つめるのは楽しいことばかりではなくて、辛いことも多い。

それでも私は幸せになりたいから、がんばってるよ。



2006年7月15日。

もう何かが始まっていた。

おらは家族に認められたくて、伝えたくて、自分を変えたくて、

家族全員に手紙を書いた。


おらがアクションを起こしたから、家族も、変わった。

それが良いことなのか悪いことなのかは分からないけれど・・・。

状況も変わっていった。



「激動」っていう言葉が相応しいくらい、この1年間はいろいろあった。

きっと、私も、変わった。




2007年7月15日。

一区切り・・・なんだと思う。

走ってきた足を止めてみた。

涙出てきた。








自分の家族の問題が解決していないと、幸せにはなれない。

私は弱いから、頼りすぎてしまうから。

頼って駄目になっていく自分を見ているのが、溜まらなく嫌なのさ。



自分の感じたことに自信を持とう。

自分がどうしたいかはっきりさせて、自分の考えをしっかり持って、

自分の感じたことに自信を持って、自律する。

自分のために、大切な人を大切するの。

大切な人たちと心の通った良い関係で、ずっと一緒にいたいから。

誰よりも大切な人たちに対して、誠実でありたいと思う。



もしそれでその人たちを失うことになっても、きっと後悔しないよ。






さぁて、これからどうしよう。


★私のこと。「アダルト・チルドレン」への気づき


★アダルト・チルドレン

・アダルトチルドレンってなんだろう?

・本人の特徴

・家族の特徴



●アダルト・チルドレン・オブ・ディスファンクション・ファミリー
機能不全家族家族で育ち、成人した人のこと
●アダルト・チルドレン・オブ・アルコフォリック
アルコール問題家庭で育ち、成人した人のこと

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